「キッチンデ― 保育園DE茶ろん」
日にち 2019年9月17日
場所 くらき永田保育園 横浜市南区永田東2-5-8
園長ブログ→「八郎園長の“遊びをせんとや生まれけむ”」
こんにちは!
この度、くらき永田保育園の鈴木園長先生にお話をいただいて、こどもたちに日本茶を味わってもらう企画をさせていただきました。
「いま子供たちの中で“お茶”がブーム!!なんです!」
と、伺ったのは、初めて園長先生にお会いした7月末でした。日本茶って熱さや苦さで子供たちから敬遠されていることもあるので、ブーム!って聞いて本当にびっくりしました。
すごくうれしいし、子供たちにお茶を飲んでもらいたいし、園長先生から食育の観点からももう少し本格的に日本茶を知ってもらう機会がほしい。というお話も伺って、役不足ながら開催させていただくこととなりました。
テーマは「日本のお茶を見て、さわって、味わう」
お茶は飲むものだけど、お茶の木はどんな形か?どんな色?茶葉はどんな形があるか?そして、急須で淹れるときってどうするのか?…当たり前のようだけど、実際に見てさわってみると、気づくことがたくさんあります。
そんなことを感じてほしくて、
~お茶の木から、お茶の間まで~
を知ってもらえるような企画にしました。
最初は
①お茶の木観察
茶の木を見て茶葉との違いを知ってもらおうと思っていたのですが、ここでびっくり!こどもたちは香りを嗅いで
「お茶の匂いしな~い」
という反応!
そういえばそうだ。茶の木なんだから、茶の匂いがするかもしれない。もうその発想がなかった自分の頭の固さ。。そうなんです。子供たちに教えてもらうことがたくさん!
今回持参した茶の木は、時期的につぼみがついていて、つぼみをみんなで探したり、花の色の予想をしたり。
みんなとても熱中して観察してくれました。
②茶葉の観察
次は、農家さんが茶摘みをして製造した後の茶葉を観察。今回は
「せんちゃ」と「ばんちゃ」
を選びました。
番茶は美作番茶で、葉っぱの形がそのまま残っていて、茶色い。
手触りは「カリカリ~」香りは「良いにおーい!」「お茶の匂い~」「おばあちゃんちのにおーい!」
煎茶は玉露白折という、茎茶が入った甘み旨味の強めの茶をセレクト。番茶とは違って、葉っぱの形はしてないし、小さいし、緑色のまんまです。
煎茶は、手でモミモミと揉んで作るんですよ。という話をすると
葉をモミモミしてみたり。香りは?「大人の匂い!」
子供たちのリアクションがひとつひとつ新鮮です(*^^)
③急須で煎茶を淹れる
みんなで観察した煎茶を実際に急須で淹れるデモンストレーションをしました。先生と私と一緒に。陶器の急須や湯冷ましや砂時計。お茶をいれるには、茶葉だけじゃなくていろいろな茶器が必要です。実は、茶器なんてみんな興味ないだろうな…とネガティブ思考だったのですが、みんな、「見せて見せて―!!」と、ひとつひとつさわって観てくれました!感動の瞬間!!です!
そして、お茶を淹れる間には、みんながおまじないを唱えてくれました(*^^)
おいしくな~れ!おいしくな~れ!
個人的にはですね、このおまじないで絶対おいしくなると思います。
料理もそうですがお茶は特に。工程が単純な分、気持ちが大切なんです。飲むときのこと飲んでもらう人のことを想いながらお茶を淹れる時間ってとても豊かな時間ですし、心をこめることで丁寧に入れる気持ちが生まれるんだと思います。
④番茶と煎茶飲みくらべ
最後は、2種類のお茶を飲みくらべました。
「おいしい!」「にがーい。」「おかわりぃ!」
みーんなほんとにリアクションが様々で、テーブルごとに違ったり、クラスで違ったり、ひとりひとり違うんですね。
全体的な、「せんちゃ」「ばんちゃ」投票では
「ばんちゃ」の人気が高かった!
これがまた、冷たいお茶になると反応が違ってくるのかな?とか、ほうじ茶だとどうかな。とか。いろいろなことを考えてしまう。本当に教わることがたくさんです(^^)
そして、特別編~(^O^)
5歳児のクラスは少し時間を長めにいただいて、急須で淹れたお茶の茶殻を使って
「茶殻ポン酢」
を作って食べました。お茶尽くしプラン!
さきほど使った急須から茶殻を出して、ポン酢・玄米・かつお節をかけてできあがり。
我ながらどうにも、おつまみ風の一品になってしまっているのですが、こどもたちパクパク食べてくれて、感動の再来!
もちろん、「にがーい」という子も、「おいしーい!」という子もいたのですが、茶殻って食べられるんだなと。そう知ってもらえて、また子供たちの新しい経験に繋げてもらえたら嬉しいなと思います。
振り返ると本当に楽しい時間でした。
こどもたちが本当に元気で優しくて
「おはようございます!」「ありがとうございました!」
って大きな声で言ってもらえるのがこんなにうれしいことだとは思いませんでした。
至らない点もたくさんあったと思いますが、子供たちのこれからの生活に日本茶がそっと側にあって、ほっと一息つくとき、みんなでお話ししたいとき今日のことが少しでも役に立てれば嬉しいです。
最後に
お話をくださった鈴木園長先生
お力添えくださった先生方
本当にありがとうございました。
子供たちの活き活きとした姿がとても印象的で、そんなくらき永田保育園さんでイベントができてとても光栄でした。
これからもどうぞよろしくお願いします。
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